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| 桃色商店個人運営の2次創作ファンサイトです公式とは一切関係ありません。 [PR]× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 アルシェリ小話-4やっと…やっと続きをUPできました(笑) 今週は風邪をひいてしまい、ほぼ更新できなくて しょんぼりしてます…orz 皆様も風邪とか気をつけてください!! そして遅くなりましたが1万ヒット有難うございます!! 先日気付きました(遅) これからも亀更新かとは思いますが 色々更新していきたいなーと思っております(^^) そして今更ながらタイトル …小話でもないだろうと一人ツッコミ。 そのうちタイトルつけます、多分(ネーミングセンスゼロ…) それでは続きをどうぞ。 どのくらい、そうしていただろう… 目の前の少女に何を言えばいいのだろう… そんな言葉が少年を支配して身体が身動きを取れない 「…ランカ…」 丘いっぱいの緑を揺らす風がそよいでいる けれど心地よい筈のその風すら今の彼には分からなかった 今の彼の世界には目の前の少女しかいなかった… また少女も同じように彼しか見えてなかった… けれど、そんな永遠に続くような沈黙を破ったのは… 誰でもない少女自身だった 「っ…あははははは!もう駄目我慢できないや…あはは」 その声を聞いた瞬間カチッ!カチッ!と 今まで止まっていた時計の針が急に進みだした気がした それどころか、さっきまで灰色だった世界には色がついた 広がる緑は鮮やかに揺れ風は心地よく頬を撫で、 空は透き通るような青さだった そしてもう一度少女を見るとそこには さっきまでの真剣な姿の少女はいなくなっていた そこにいるのは、いつもの明るい天真爛漫な少女だった 「ゴメンねアルトくん!ビックリした?」 いつもと同じ満面の笑みで少女は言った 「冗談だよ、冗談★あはは!アルトくんの顔すごかったー!」 「ランカ…お前なぁ…」 「あはははは!」 変わらない元気な声で一頻り笑った後 少女は少年から離れるように くるっと身体を反転させ空を見上げた 「空がキレイだね…」 「ああ」 ぎこちない会話、不自然な2人 何でだろう…さっきと同じように振る舞いたいのにできない 唇が…心が…乾いて何も発せなくなる… 「あのね…」 「ん?」 ”言わなきゃ…言わないと……!” ”けど…うまく言葉が見つからないよ…” 気持ちばかり焦っているのは自分でもわかる 話さなければいけない事があるけど言葉が見つからない ”…そっか、言葉が見つからない、とかじゃない” ”私が傷つくのが怖いんだ…だから言葉が見つからないんだ…” ぎゅっと握った自分の手は驚く位汗ばんでいて気持ち悪い そう思って手を解こうとしたが緊張で手が動かない… ”このままじゃいけない…” ”よしっ!頑張れ!私” ”私にしかできないことだってあるんだ!” 少女は自分を奮い立たせ 意を決して少年へと話しかけた 「…さっきのね、冗談…じゃないんだ」 「そうか…」 「…でも気にしないでね」 そうして視線を空へと移したまま2人は話し始めた 丁度空は青色からオレンジ色へと変わり始めていた 「…少しだけね、アルトくんの事困らせたかったんだ…」 「そうか」 「…ごめんね、引きとめて」 何気ない会話なのに少女は嬉しかった 彼と普通に喋れるのが嬉しかった 「大丈夫だ」 そう答えると少女は少しはにかみ少年は僅かながら安堵した 空気がさっきより優しくなった気がした けれど、少女は違っていた 少年とは反対に少女は胸が締めつけられ痛かった ”痛いよ…アルトくん…” そして勇気を…ありったけの勇気を振り絞った それは少女自身が願った 未来へと進むために… 「…シェリルさ…んなら向こうだよ…!」 「!!」 ”やっぱり…そうだよね…” 少女は少年が気にしてるであろう事を見抜いていた 少年にとって誰が好きだなんてもう知っていた だから少女は少年の為に 自分の出来ることをしてあげたかった ”もう少し、もう少しだよ、私!!” ちらっと彼を見ると一瞬驚いたように目を見開いていたが 次の瞬間にはいつもの笑顔に… ううん、いつもより優しい笑顔になった 分かっていたことだけど 私は彼のそんな表情を見たことがなかった 見たこともない表情で笑う彼は何処か遠くの人のように感じた 「ありがとうな、ランカ…」 ふと気付いくと少しだけランカの肩が奮えている気がした… けど、俺はどうする事もできない 「ホント、アルトくんは優しいなぁ…」 こんな自分に気を使ってくれる… 「…そうでも…ないさ…」 今までの自分なら手放しにランカを慰めただろう 抱きしめて欲しいと言えば抱きしめただろう… …けど、もう気付いてしまったんだ自分の気持ちに… この手で抱きしめるのはもう彼女しかいない 喜びも悲しみも分かち合いたいと思うのは彼女しかいない… そんな自分勝手な事を思う自分が優しい筈ない… 「ううん!やっぱりアルトくんは優しいよ!」 ホントは彼女を直ぐさま追って行きたいはずなのに… それは彼女言えることだけど… 自分の事なんか後回し、そんな2人だから… 「ホント…かなわないなぁ…あはは…」 「…ランカ」 「ほ…らっ!!女の子は待たしちゃダメなんだから!」 少女は元気よく少年の背中をぐいっと押すと 少年は少し照れた表情になった 不思議と少女の胸の痛みは減っていった 変わりに少し心が暖かくなった気がした 「…ありがとう…それから…ごめんな…俺…」 少年がいなくなってどのくらい経っただろう 少女は誰もいない丘で佇んでいた 「ありがとう…ごめん…か…アルトくんらしいや」 …なんとなくこうなるんじゃないかとはわかってた… あの時フォールド波を通じて感じた2人の想い… 「ちゃんとお別れで…き…たよっ…ね!」 だから彼が誰を想っているか、なんて分かってた… それが自分じゃない事だって分かってた …けど改めて伝えずにはいられなかった …そうしないと自分の気持ちにけじめを付けれなかった だからさっき彼から自分への気持ちを伝えられた時 「ああ、やっぱり」と妙に納得していた ―お前の事とても大事な友達だし…大切に思っている …お前がいたから今の俺があるんだ… …だけど…だけど…ごめんな… 俺お前の気持ちには応えられない… 大丈夫!気にしないで!! ね?あたしは全然平気だから!! 早くシェリルさんに会いに行ってあげて! きっとアルトくんの事待ってるよ! …あ、ああ…ランカ…ありがと、な… そう言って彼はあの人の元へ行ってしまった 辛いけど…でも、これでいい 私はあの人達2人が大好きなのだから… だから…大丈夫…大丈夫 「…けど真正面から言われるとやっぱり…辛いや…あはは…っ…」 ―ポロッ …ふと、気づくと頬から何か伝っていた 「ぁ…れ?…おかしいな…っさっきは平気だったのに」 目から止め処なく流れ落ちる涙… そこでようやく自分が泣いているのだと気付いた… 「んくっ…っ!!…んっ…」 そう思うと今まで我慢していた涙が ぽろぽろとあふれて止まらなかった 「…っ…うっ……!」 ―アルトくん、アルトくん、アルトくん! 何回呼んでも返事は返ってこない そんなの分かってる…分かってるけど …それでも言わずにはいられなかった 「好き…っだった…ぁ…っ」 好きだった、大好きだった、初めての恋だった …けど…本当は心のどこかで気付いてた …自分は恋に恋していただけだった、と 「…それでも好きだったな…ぁ……っ!!」 幼すぎた恋だったとしても ただ求めるだけの恋だったとしても… この気持ちに嘘なんてなかった 「あ…りっがと…う、今まで…そしてっ…さ…よっ…なら」 その日、声が枯れるまで思いきり泣いた そこにはいない彼を思って泣くのは最後だからと… 自分に言い聞かせて少女は一人丘の上で泣いた そして少女は彼と彼女の幸せを願った (NEXTアルト&シェリルSIDE) 果てしなくアルトさんが難産ですが やっと終わりが見えてきました~ 当初はこんな長くなる予定ではなかったのですが(笑) しかし私が書くと本当にアルトが へタレで平謝り状態です…orz PR COMMENTSCOMMENT FORM TRACKBACKSTRACKBACK URL |
プロフィール
HN:
めも子
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
うっかりロックオン×ティエリアに
ハマってしまい、最遊記外伝では 万年KT萌えな日々でございます。 そしてマクロスFでは アルト×シェリルに首っ丈です。 サークル活動なぞも、 こっそりしております。 「桃色商店」でまったり 関東中心に出没してます。 リンクは同人サイト様に限り リンクフリーです。 バナーもコソリと作ってみました。 サイト名:桃色商店 管 理 人:めも子 お世話になってます。
大好きサイト様。
敬称略、順不同 そして小心者なので 無断でペタペタ すみません。 カウンター
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